ビタミンのアルファベット

ビタミンには、A・B・Cなどのようにアルファベットがつけられていますが、これはどうしてなのでしょうか?発見順のようなのですが、それだけではなく、いろいろややこしくなっています。 ビタミン発見の歴史をた...

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ビタミンには、A・B・Cなどのようにアルファベットがつけられていますが、これはどうしてなのでしょうか?発見順のようなのですが、それだけではなく、いろいろややこしくなっています。

ビタミン発見の歴史をたどってみましょう。

★「vitamine」の分離

ポーランドのフンクがビタミンを米ぬかからの分離に成功し、1912年に、生命の「vital」、アミン「amine」ということで「vitamine」と命名しました。 アミンとは、アンモニアの水素を炭化水素基で1つ以上置換した化合物の総称。アミノ酸もアミンの一種です。

★「脂溶性」がA、「水溶性」がB

1915年にアメリカのマッカラムが脂溶性ビタミンの存在を確認しました。そこで、油に溶けるものを「脂溶性A」、水に溶けるものを「水溶性B」と命名して分類しました。

★アミンではないビタミンを「C」

1920年、イギリスのドラモンドが水溶性で壊血病を予防する成分を発見しました。フンクの用いた「vitamine」の名称を用いようと考えましたが、それにはアミンの性質を持ち合わせていなかったために、「vitamine」ではなくて「vitamin」と改称して、その発見物質をvitaminCと命名しました。

★以後は発見順に命名

その後に発見された成分は、発見順にビタミンD、E、F・・・と名付けられました。ところが、成分の分析が進むにつれて、ビタミンから削除される成分が出てきました。「ビタミンF」は必須脂肪酸のリノール酸と同様の成分であることが判明して削除。「ビタミンG、H」は新たなビタミンではなくてビタミンB群に含まれるものとして削除。

★発見順ではないビタミンの命名

「ビタミンK」は、出血予防因子として発見されたので、血液凝固と言う意味のKoagulation(英coagulation、凝固)という言葉から命名されました。「Koagulation」はドイツ語となっていますが、、オランダ語と言う説もあります。ちなみに、ビタミン「I」とビタミン「J」はもともと存在しません。

★ビタミンBは、複数の集合体

ビタミンBには、1.2 などど、数字が当てられています。ビタミンBは、発見された当初は、一種類のビタミンとされてきたのですが、後に複数の化合物の集合体であることがわかりました。そのため、それからは発見順にBの後に数字が当てられたのです。ところが、この数字にも欠番があり、現在残っているのはB1、B2、B6、B12です。B3は、「ナイアシン」、B5は「パントテン酸」、B9は「葉酸」 のほうが一般的に使われているので、数字では呼びません。それ以外の数字は、ビタミンではなかったり、すでに発見されたビタミンの一種であることがわかり、削除されました。

★ビタミンでないのにアルファベットがついている?!

このアルファベットをもっとややこしくしているのが、ビタミンから削除されたのに名前はまだビタミンを名乗っている成分です。ビタミンF、ビタミンP、ビタミンU など・・・

ざっと見てきただけでもこれだけあります。「ビタミン」に特定されるというのは、たいへんな事だったのですね。
元気セブン

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